その他の病気|高山眼科|高崎市の眼科、日帰り手術対応、白内障、緑内障、近視矯正

〒370-0073 群馬県高崎市緑町1丁目5-3
緑町医院WEB予約 駅前医院WEB予約 アイドック 目の健康診断
ヘッダー画像

その他の病気

その他の病気|高山眼科|高崎市の眼科、日帰り手術対応、白内障、緑内障、近視矯正

翼状片

翼状片

白目の表面を覆っている半透明の膜を結膜と言います。この結膜の下にある細胞が異常に繁殖して、目頭のほうから黒目(角膜)にかけて三角形状に入り込む病気が翼状片です。結膜には血管が多く存在しているため、血管のない角膜に入り込むことで黒目が充血したように赤く見えます。こぶができたように腫れますが、悪性ではありません。白目の一部が黒目に伸びてきたように発生するので、鏡で見ればすぐにわかるでしょう。翼状片は両目に発症することもあります。
翼状片が起こる原因は明確にわかっていませんが、紫外線が関係しているのではないかと考えられており、高齢者に多くみられる病気です。

翼状片の症状

翼状片は外見的な症状のほかに、目立った初期症状はみられません。しかし、症状が進んでくると炎症部分が盛り上がってくるので、まばたきをするたびに炎症部分をこすってしまうため、目がゴロゴロとしてきます。これは、慢性的に違和感のある状態です。
また、炎症により充血が起こるので、目が真っ赤になります。結膜のない黒目(角膜)に血管が多い白目が入り込んでいるため、黒目も充血したように赤く見えます。ただし、痛みは感じません。
症状が進行すると、白目が黒目(角膜)に侵入した後に収縮することがあります。そのとき、角膜がひっぱられることにより角膜にゆがみが生じ、乱視を引き起こしてしまいます。また、裸眼視力も低下します。
さらに翼状片の症状が進行すると、白目が黒目の中心(瞳孔領)を覆ってしまうことがあるので、見た目の変化にも注意が必要です。このように黒目の中心まで白目が侵入してしまうと裸眼視力だけでなく、矯正視力も低下することがあります。ここまで放置されるケースはあまりありませんが、見た目の変化や視力低下の症状が現れるような場合は、早めに受診することをおすすめします。

翼状片の治療方法

点眼による治療

充血や異物感が強くなってきたら、点眼治療を行います。炎症による充血の場合、炎症を抑える作用のあるステロイドなどの点眼で充血が少なくなる可能性があるでしょう。
ただし、点眼はあくまでも充血や異物感といった症状を軽くするための対症療法です。点眼治療で翼状片が小さくなるなど、治癒することはありません。

手術

手術をしても翼状片は再発するケースが多い病気です。若い人ほど再発率が高いといわれています。翼状片の手術は、再発をいかにして防止するかが課題となっています。両目に翼状片がある場合は、二度に分けて手術を行います。一度に手術をすると両目に眼帯をしなければなりません。また、片方の目を手術して安全を確かめるという意味もあります。翼状片の再発を防ぐためには、切り取った結膜部分に正常な結膜を縫い付ける「自己結膜移植術」が有効です。この自己結膜移植術を行うと、再発率を数%〜10%くらいにまで下げることが可能です。

眼瞼下垂

上まぶたが下垂し、まぶたが開きにくくなることで、物が見えにくい状態が「眼瞼下垂」と呼ばれます。眼瞼下垂は新生児から高齢者まで発症することがある、極めて対象の広い疾患です。そのためもあって、眼瞼下垂の原因や症状は様々です。
眼瞼下垂には、生まれつき下垂している「先天性眼瞼下垂」と「後天性の眼瞼下垂」があります。先天性眼瞼下垂は、生まれつき目が開きにくい状態で、左右差がある場合が多く見られます。また、「真性眼瞼下垂」「偽性眼瞼下垂」という分類もあります。

先天性眼瞼下垂

先天性の眼瞼下垂では、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)をコントロールする動眼神経の分岐の異常や、眼瞼挙筋自体が低形成(組織の発育が不十分であること)であることが原因とされています。

後天性の眼瞼下垂

後天性の眼瞼下垂は、大きく分けると大多数の「腱膜(けんまく)性眼瞼下垂」とその他の眼瞼下垂に分けられます。腱膜性眼瞼下垂は、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)と瞼板(けんばん)の接合部分が伸びたり、ゆるんだりして、瞼板が正常に持ち上がらず、まぶたが開きづらくなっている状態です。
腱膜性眼瞼下垂の原因としては、挙筋腱膜が薄くなったり、断裂したり、瞼板との付着部分が離れてしまうことなどが推定されています。腱膜性眼瞼下垂は、加齢やコンタクトレンズ・花粉症やアトピーなどで目をこすることにより生じるとされています。近年、ハードコンタクトによると思われる若い人の膜性眼瞼下垂が増えていると言われています。
後天性の眼瞼下垂には、上述の腱膜性眼瞼下垂の他、その数は少ないのですが、けがによる「外傷性眼瞼下垂」、神経の命令がまぶたの筋肉に伝わりづらくなる重症筋無力症、目を動かす筋肉に炎症が発生する甲状腺眼症(バセドウ病眼症)、まぶたに腫瘍ができ、重みで下垂する眼瞼腫瘍などがあります。

偽性眼瞼下垂

眼瞼挙筋などに直接異常が生じる「真の眼瞼下垂」とは異なり、「偽性眼瞼下垂」と呼ばれる病態もあります。顔面神経麻痺やまぶたのけいれんが原因で発生することもありますが、圧倒的に多いのが眼瞼皮膚弛緩症(まぶたの皮膚のたるみ)です。

眼瞼下垂手術について

眼瞼下垂の手術は、大別すると、以下の3種類があります。

眼瞼挙筋腱膜前転術

眼瞼挙筋腱膜前転術は、眼瞼挙筋腱膜とつながっている眼窩隔膜(がんかかくまく)を丁寧に剥離・前転(はがして前方移動させること)し、眼窩隔膜や挙筋腱膜(きょきんけんまく)をまぶたの縁にある瞼板(けんばん)という軟骨に固定する手術です。

眼瞼挙筋短縮術

前述の眼瞼挙筋腱膜前転術が眼窩隔膜(がんかかくまく)を剥離するのに対し、眼瞼挙筋腱膜短縮術は、挙筋腱膜をミュラー筋から剥がして前転(前方移動)して、瞼板に固定する方法です。

眼瞼挙筋腱膜短縮術

眼瞼挙筋腱膜短縮術は、まぶたの裏側に存在する薄い膜、結膜(けつまく)から挙筋腱膜とミュラー筋をまとめて剥がして瞼板に前転固定します。

ページのトップへ戻る