ICL(眼内コンタクトレンズ)
ICL(眼内コンタクトレンズ)
ICLの適応検査がネット予約できるようになりました。
2025年11月1日から2026年1月31日まで費用を改定いたします

ICL(Implantable Collamer Lens 眼内コンタクトレンズ)とは、角膜を削ることなく、レンズを目の中に入れて近視・遠視・乱視を矯正し、裸眼視力を回復させる手術です。目の表面にのせるコンタクトレンズと違い、基本的にメンテナンスは必要ありません。コンタクトレンズ装用時のドライアイやアレルギーに悩まされることもなくなります。
ICLはLASIKのように角膜を削らないので、角膜が薄い、強度近視、円錐角膜などでLASIKの適応がない方でも、近視・遠視・乱視を矯正して裸眼で生活することができるようになります。
また、LASIKが適応と診断された場合でも、近視や乱視が強い方は角膜を削る量が多いため、視力が上がってもクリアに見えないことが予想される時は、眼内コンタクトレンズをおすすめしています。

高山眼科で採用しているSTAAR社の眼内コンタクトレンズは、コラマーというHEMA(水酸化エチルメタクリレート)とコラーゲンを含んだ親水性の柔らかい素材でできています。コラマーは生体適合性が高く、目の中にいれても異物として認識されにくい、優れた素材です。特別なメンテナンスは必要もなく、目の中で長期間にわたって透明な状態を維持し、長くレンズとしての機能を果たします。
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適応検査・コンサルテーション
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術前検査
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瞳孔を拡大させ、点眼麻酔をして、角膜の縁を約3ミリ切開します。
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切開した部分からICLを眼の中に入れます。
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ICLを虹彩と水晶体の間に固定します。
4
瞳孔を縮瞳させ手術は終了です。
ICLの移植にはインジェクターという専用の挿入器を使用します。インジェクターを用いてレンズを小さく折りたたんだ状態で眼内に挿入することで、3mmという小さな切開で手術が可能となり、目にかかる負担が少なく、日帰りで手術できます。
適応検査にてICL手術が可能と判断された方は、別日に術前検査に来院していただきます。角膜の状態を安定させた状態での検査が必要であるため、コンタクトレンズを下記期間中止した上で来院をお願い致します。
下記のいずれかに該当する場合は眼内コンタクトレンズ手術をお受けいただくことができません。
| 両眼 | 片眼 | |
|---|---|---|
| 眼内コンタクトレンズ (乱視なし) |
704,000円(税込) | 352,000円(税込) |
| 眼内コンタクトレンズ (乱視あり) |
814,000円(税込) | 407,000円(税込) |
適応検査:3,300円(税込)
術前検査:3,300円(税込)
術後定期検査:1回:2,200円〜5,500円(6ヶ月間で約15,000円)
※.薬代は別途かかります。
2025年11月1日から2026年1月31日まで費用を改定いたします
原則として 21~45 歳が適応年齢となります。ただし、白内障の有無等で適応とならない場合もあります。
-6D以上の近視が適応となりますが、-3D以上-6D未満の中等度近視や-15Dを超える強度近視には、慎重に適応を検査する必要があります。
手術直後は手術中の点眼の影響や術後炎症のためぼやけやがすみが出ることがありますが、術後数日で落ち着き、個人差はありますが、1ヶ月ほどで視力は安定します。
基本的にはレンズの入れ替えは不要です。しかし、手術前に可能な限り十分な検査を行なっているものの、稀に度数ずれや乱視の軸ずれ、ICLの大きさの不具合等で白内障や緑内障を合併した場合、ICLの摘出、交換を行う場合があります。
術後で最も気をつけなければならないのは感染症です。術後の生活指導を守り、点眼をしっかり行い、定期検査を受けてください。術後、光がにじんで見える不快光視現象(ハロー・グレア)を自覚することがありますが、時間経過とともに改善していくことがほとんどです。眼内にICLが入ることで白内障や眼圧上昇、緑内障が生じることがあります。その場合はICLを摘出する必要があります。
手術料金の他に術前・術後診察代および薬代が約30,000円ほどかかります。また、支払い方法は現金・クレジット・医療ローンがご利用になれます。医療ローンは個人での手続きが必要になります。また、手術代のみにご利用できます。
ホルモンバランスの影響で視力が不安定になることなどから、妊娠中や授乳中はICL手術を受けられません。授乳が完了し、視力が安定することを確認してから手術を検討します。授乳完了後、おおよそ3ヶ月程度で視力は安定することが多いです。
術後1ヶ月は控える必要があります。ジョギングなどの軽い運動は術後1週間から再開可能です。
問題ありません。ICLはコラマー(コラーゲンを含むHEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)の共重合体)からできており、金属ではありませんので、MRI検査およびCT検査には影響しません。
術後、光がにじんで見える不快光視現象(ハロー・グレア)を自覚することがありますが、時間経過とのもに改善していくことがほとんどです。ICLは非常に小さく、瞳孔にほとんど隠れますので、日常生活で他人から気づかれることはありません。眼科の診察顕微鏡で見るとわかります。
ICLは容易に取り出すことができます。白内障手術の場合は、ICLを取り出してから通常の白内障手術を行います。ICLで老眼を治すことはできません。年齢の変化で老眼は必ず生じます。老眼は多焦点眼内レンズ等の方法で治療可能ですが、その場合もICLを取り出してから手術を行います。
ICL手術後は眼内炎症が原因で一過性に眼圧が上昇することがありますが、徐々に落ち着きます。ICLが隅角を圧迫して、房水の流れを阻害していることによる眼圧上昇については、眼圧上昇が続くようであればICLの回転、入れ替えが必要となることがあります。近視眼は緑内障発症のリスクが高いため、術後も眼圧と眼底の検査は定期的に続けることが望ましいです。